知床ウトロの平均日照時間~晴れの確率が高いのはいつ?

5月頃から10月頃まで知床峠横断道路が開通すると知床にはたくさんの観光客が押し寄せます。

その観光の拠点となるのが知床ウトロ。

ウトロには道の駅、知床半島を海から観光する遊覧船、夕日を望める展望スポット、湖が点在する知床五湖などなど、自然景勝地が盛りだくさんの観光天国です。

かねてから行ってみたかった知床には8月末から3泊4日で行ってきました。4日間のうち1日は晴れて、あとは曇りがち。知床五湖に行ったときは突然の雷雨で全身ビシャビシャになり、陸は晴れていましたが、海上は悪天候で最終日にようやく観光船に乗ることができました。

写真はウトロの港にあるオロンコ岩に登ったときに撮影しました。
知床ウトロ

晴れていたのはこのときぐらいで、肝心の知床五湖はゲリラ雷雨にあい散々でした。

せっかく行った知床ですが、もうちょっと晴れてほしかった・・・

その知床ウトロの月別平均日照時間を計算しました。

下の表がその結果です。

年/月 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2000 15 30 40 30 41 36 32 40 32 36 21 14 31
2001 25 34 28 45 35 38 23 42 41 34 29 17 33
2002 29 50 34 47 41 25 25 25 40 34 19 21 32
2003 25 38 38 38 42 40 44 31 37 43 31 13 35
2004 14 28 37 36 35 45 38 43 41 32 21 20 32
2005 15 33 38 36 34 43 32 43 38 45 35 12 34
2006 13 29 32 28 38 29 48 41 38 39 27 17 32
2007 31 30 36 39 23 34 44 38 26 37 25 18 32
2008 23 30 27 39 33 32 29 28 50 39 21 27 32
2009 18 27 34 46 38 34 21 36 43 34 26 23 32
2010 25 35 37 41 38 52 21 39 42 38 29 31 36
2011 12 38 46 41 36 40 38 47 38 44 30 19 36
2012 20 37 40 41 30 40 34 36 46 31 18 17 32
2013 17 39 43 39 23 38 58 30 34 35 26 12 33
2014 22 36 39 46 35 44 50 32 37 38 41 27 37
2015 22 26 39 51 48 32 40 39 38 37 24 23 35
2016 14 34 45 35 46 34 38 38 39 26 19 19 32
月平均 20 34 37 40 36 37 36 37 39 37 26 19 33

表から分かることは、冬は圧倒的に日照時間が短いということです。

年により偏りがありますが、知床峠横断道路が開通している間は平均日照時間は高い傾向にあります。

知床は夏の観光にお勧めの場所と言えるかもしれません。

8月の終わりに知床観光しましたが、服装には注意が。陸地は半袖や長袖でもよいですが、海から観光する場合で、知床半島の先端の方に行く場合は、ダウンジャケット、マフラー、手袋、ホッカイロなど防寒具を持っていくことをお勧めします。海は陸と違って風があり気温がとても低めです。

また、ウトロと羅臼の間にある山に雲ができやすく、知床峠横断道路で視界が悪くなることもあるのと、ウトロが曇りでも羅臼は晴れということがよくあるようです。ウトロで観光船が無理な場合、羅臼で乗船できないか検討するのも手です。


データの集計について:日照時間の割合は、各地点の月ごとの日照時間の平均を月ごとの昼間の時間の平均時間で割った数字です。41 とあるのは1日の日照時間が41% だったことを示しています。昼間(日の出から日没時間が)10時間で、日照時間が4.1時間のとき41%になります。

計算元データ:
●気象庁「過去の気象データ・ダウンロード」の2000年から2016年の日照時間を加工して作成
(http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php)

●昼の時間は国立天文台の「こよみの計算」を加工して作成
(http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi)

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